
協会を立ち上げて会員を集める時に必ず考えなければならないのが、
協会の会員になりたいと思う人はどんな人か?ということ。
会社でもなく、サークルでもなく、
協会だからこそ入りたいと思う層がいるので、
そこが理解できていないと人数を増やすことができません。
もしそれができたとしても、
ターゲットを考えずに数だけが増えた協会では長続きしないでしょう。
今回は、そんな協会の会員として
狙うべきターゲットについてご説明するために、
まずは協会の会員分類とそれぞれの特徴について解説します。
協会の会員属性

協会の会員を分類すると、
- オオカミ属性:「講師になりたい」「仕事にしたい」という目的を持った人
- ヒツジ属性:「学びたい」「仲間になりたい」という目的を持った人
の大きく2つに分かれます。
オオカミ属性はアクティブで目立ちたがり屋であり、
リーダー的ポジションを担うことも少ない、
いわゆる肉食系の方々です。
一方で、ヒツジ属性は前には出たがらないけど
学びには意欲的な、草食系のタイプ。
割合としては、オオカミ属性が7%、ヒツジ属性が93%で、
ヒツジ属性の方が圧倒的に多いのですが、
オオカミは自分と同じようなタイプの人がスタンダードだと考えています。
ここに集客する上での落とし穴があります。
すなわち、オオカミが協会を立ち上げる際に、
同じくオオカミをターゲットにした協会を作ってしまい、
集客が頭打ちになってしまうことです。
また、オオカミは自分の利益につなげるために
協会を利用しているだけで、
協会自体に愛着をあまり持っていない場合もあります。
そのため、集客や運営がうまくいかなくなった時に、
協会の教材を勝手に使い、自分で講座を開いてしまったり、
他の協会に乗り換えてしまうということも考えられます。
協会を支えるのはヒツジ属性の人々

ここまで読んだ中で、
オオカミだけでは協会は成り立たない
ということは理解できたと思います。
では、どんな層をターゲットにした方が良いのでしょうか?
もうお分かりかと思いますが、
草食系の性質を持つヒツジ属性の人々です。
前述したように、
ヒツジは前に出る行動をしないので目立ちませんが、
日本という国全体で見ても大多数がヒツジです。
ただ、目立たないからと言ってその存在を無視してしまうと、
協会において最も重要な会員候補を逃してしまうことになります。
なぜなら、ヒツジは仲間を作り群れる傾向があるので、
気に入った協会であれば仲間を増やすために口コミをするからです。
逆にオオカミは単独での行動を好み、
自分の利益は自分だけのものにしておきたいので
口コミもほとんどしません。
そのため、ヒツジにとっていかに居心地の良い場所を作るかが
協会作りにおいて非常に重要なのです。
ヒツジの気持ちを理解し、“指数関数に乗る”協会を目指す

オオカミをターゲットにした協会は
しばらくすると成長が止まってしまいますが、
ヒツジをターゲットにした協会は、
最初は成長スピードが緩やかでも
一定の時期を過ぎると急激に伸びることになります。
この状態のことを「指数関数に乗せる」と言います。
指数関数に乗らない協会は、
オオカミが好む「仕事になる」「講師になれる」
といった金銭的・経済的メリットをアピールしがちです。
一方で、指数関数に乗る協会は、
金銭的・経済的メリットではなく、
ヒツジにとって魅力的な精神的メリット
(例えば安定や共感、共創や仲間意識)を
アピールできている傾向があります。
なので、オオカミ属性でこれから協会を立ち上げようと考えている方は、
まずは世の中の大半がヒツジ属性であるという事実を認識したうえで、
彼らが求めている協会の雰囲気や仕組みを作ることを心がけてください。
まとめ
以上、協会の会員の特徴と狙うべきターゲットについてご説明しました。
まとめると以下のようになります。
- 肉食系のオオカミ属性よりも草食系のヒツジ属性の方が圧倒的に多い
- ヒツジ属性をターゲットにした協会でなければ軌道に乗らない
- ヒツジ属性の心理状況とメリットを考えた協会作りを心掛ける必要がある
ビジネスにおいてターゲットの理解は重要ですが、
それは協会においても変わりません。
オオカミ属性の方はヒツジ属性に寄り添った協会の設計をしましょう。












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協会の理事長が持つべきマインド
