ときどき受ける質問です。
ですが、この質問は
「ラーメンとカレーはどっちが美味しいか」
を問われるのに似ており、単純には答えられません。
あえて大雑把に答えるとすれば…
「協会と会社の成功確率はだいたい同程度」
だと思われます(※)。
会社の場合、毎年何万もの会社が新しく誕生していますが、すべてが成功するわけではありません。
苦労している会社はたくさんあります。倒産する会社もあります。
協会も同様で、世の中に協会はいくつもありますが、すべてが成功しているというわけではなく、苦労している協会もたくさんあります(※※)。
つまり、「協会=成功する魔法」ではない。
協会にしたからといって自動的にうまくいくわけではありません。
とはいえ世の中に元気のよい会社は数知れずあります。
同じように活気のある協会もたくさんあります。
- うまくいっている
- うまくいっていない
その差はどこにあるのでしょうか。
結局は、
「会社には会社の、協会には協会のやりかたがあり、それぞれ異なっている。そこをはき違えて同じようにやってしまうと成功確率は下がる」
ということだと思われます。
ラーメンを美味しく作るにはラーメンの特徴を理解し、それを活かして作る。
カレーを美味しく作るにはカレーの特徴を理解し、それを活かして作る。
料理人でなくても理解できる、ごくあたりまえのことですが、そうした基本的なところがポイントなのでしょう。
「協会を作ればうまくいく」
とばかり、簡単に飛びつくことのないように気をつけてください。
われわれ協会総研も
「協会を作ればうまくいく」
などと無責任なことは言えませんので、
「会社を成功させるにはそれ相応の努力が要るのと同様に、協会を成功させるにはそれ相応の努力が欠かせない」
ということを強調しておきます。
ただし、経験上、
「協会に向いていない人」
「協会に向いている人」
という区別が存在しているようです。
また、
「協会に向いていない事業」
「協会に向いている事業」
という区別も存在します。
「協会に向いていない人」が協会を作って「協会に向いていない事業」をやろうとすると、ほとんどすべて、失敗します。
反対に、
「協会に向いている人」が「協会に向いている事業」を選んで協会に取り組む場合、成功確率は圧倒的に高くなります。
| 協会に向いていない事業 | 協会に向いている事業 | |
| 協会に向いていない人 | 成功確率がもっとも低い | 協会を作ってもよいが、あとで苦労する |
| 協会に向いている人 | 協会を作ってもよいが、事業モデルは変えよう | 成功確率がもっとも高い |
(※)「協会を作りさえすればうまくいきますよ」と甘くささやくコンサルタントがたまにいるようですが、要注意です。
(※※)会社と違って協会の場合、倒産することはほとんどありません。倒産の多くは手形が不渡りになることで銀行取引が停止となるために起こるものですが、そもそも手形を発行している協会があまりないからです。













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